054 入力フォームの途中離脱対策

今回は、「入力フォームの途中離脱対策」について解説 していきます。

申込フォームの途中離脱を防ぐことは、成約率を上げて申込数を増やす ことにつながりますので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

◆申込フォームの途中で離脱してしまう理由は?

申込フォームまで到達したのに、フォームの途中で離脱されてしまうの は、とてももったいないことです。

フォームまで到達した人は、申込む気持ちになっていることが多く、そ のようなか方を最後の最後にとり逃してしまっているようなものだから です。

申し込もうとフォームまで辿りついてくれた人を逃さないために、途中 離脱してしまう理由を考えて、フォームを改善していきましょう。

途中離脱の理由は、以下の3つが考えられます。

  1. 「面倒になる」
  2. 「イライラする」
  3. 「不安になる」

皆さんもフォームを使う立場として、このような経験をしたことがある のではないでしょうか?
この3つの理由を申込フォームから取り除けば、途中離脱を確実に減ら せます。

では、それぞれどのような点を改善していけばいいのか、代表的なもの を見ていきましょう。

◆フォームの入力途中で面倒になることを減らす

フォームの入力途中で面倒になる状況は、「入力項目が多い」「入力欄 が無駄に分かれている」ことが考えられます。それでは具体的な改善策 をご紹介していきましょう。

<1.入力項目が多い>

入力項目は本当に必要なものだけに残しましょう。

メールアドレスの確認欄やふりがな、年齢、性別、「どこでこのサービ スを知りましたか」といったアンケートなどは、不要な項目の代表格です。

詳しい個人情報やアンケートなどは、資料請求など最初のコンタクトの ときに聞かなくても問題ありません。このタイミングで聞かなくても、 次の段階(BtoBであれば商談の際、ECであれば購入時など)で聞くこ ともできます。

フォームの成約率を上げるためには、本当に必要な項目以外は削除しま しょう。

また、必須の入力項目も最低限まで減らすことも大切です。

<2.入力欄が無駄に分かれている>

入力欄を無駄に分けると、面倒な印象を与えてしまいます。統合できる 入力欄は統合しておきましょう。

例えば、郵便番号や電話番号の入力欄がハイフンをはさんで2つや3つ に分かれているケース。

これは実際入力するのも面倒ですが、ぱっと見「入力箇所が多い」と見 えてしまうので損です。

◆フォームの入力途中でイライラすることを減らす

フォームの入力途中でイライラする状況は、主に以下の2つが考えられ ます。

<1.送信ボタンを押したらエラーになる>

やっと入力し終わって、送信ボタンを押したら「必須項目が入力されて いません」などのエラーが出て送信できない・・・という状況はとても イライラします。

入力エラーは、リアルタイムで判明する仕様がベスト。入力してすぐエ ラーに気づいて修正できれば、それほど大きなストレスにはなりません。

また、必須項目は「※」と記号だけをつけるのでは、見落としがちにな ります。
入力をせずにエラーが出てしまうことも多いので、「※必須項目」と文 字も入れて、「必須」と伝わるうように記載しておきましょう。

<2.半角や全角、ひらがなカタカナなど、入力規則の指定が細かい>

番地は全角で、フリガナはカタカナで、など、入力規則の指定が細かい 場合はエラーになりやすく、イライラの原因にもなります。

できるなら、該当の入力欄では指定の入力規則が自動で適用される形に すること。それであれば、入力側がいちいち変換しなくても済むので、 イライラを避けられます。

ただ、このようなフォーム作りは専門知識がないと難しく、業者に作成 を依頼すると高くつきます。

まずは極力、入力規則を細かく指定するのを避けるところから始めまし ょう。半角や全角、ひらがな、カタカナなどは、情報を取得した後、い ろいろな方法で変換もできるので、入力段階でお客様の手を煩わせるな いようにするのが望ましいです。

◆フォームの入力途中で不安になることを減らす

フォームの入力途中で不安になるのは、主に以下の2つが考えられます。

<1.必要の無い項目まで入力必須になっている>

必須項目はできるだけ少なくしましょう。とくに必須項目で、個人情報 をたくさん入力させるフォームは不安になります。

不安にさせる項目の筆頭は電話番号です。「この後、不要な営業電話が かかってくるのでは?」「悪用されるのでは?」といった気持ちにさせ てしまいます。

必要がなければ、電話番号は聞かないようにするのが良いでしょう。ど うしても電話番号が必要な場合は、その使い道を一緒に記載しておくの がおすすめです。そうすると不安を少しでも軽減できます。

<2.入力完了まで、あとどれぐらいかかるのかがわからない>

入力画面が複数に分かれている場合や確認画面を出す場合は、あとどれ ぐらいの作業が残っているのかがわからないと不安になってしまいます。

「入力→確認→完了」のように、送信完了までのステップと、今どの画 面にいるのかがわかるような表示をしておきましょう。

「1分で入力完了」など、入力時間の目安を書いておくのも有効な方法 です。

申込フォームの改善は、改善ポイントが比較的はっきりしており、成果 をあげやすい取り組みです。ぜひ実施してみてくださいね。