さて今週は、前回に引き続き「文章を書く前の事前準備」につい てのお話をします。
前回は、文章の目的を明確にするため、書き始める前に、
- 読者(ターゲット)は誰か
- 文章を通じて読者に与えたい価値は何か
- 読者に起こして欲しい行動は何か
の3点を決めましょう、というお話をしました。
今回は、上記の3点を決めた後に行っておきたい「情報収集と設計図の 作成」について解説していきましょう。
◆情報を集めよう
文章の目的が明確になったら、書きたい内容について情報を集めます。
情報の集め方は、文章のテーマによっても異なりますが、
- 業務の担当者など詳しい人に話を聞く
- お客様にヒアリングする
- ネットや書籍などで調べる
- 自分の体験や考えを洗い出す
といった方法が挙げられます。
書く前に、多くの情報を自分の中にインプットしておくと、文章に説得 力や厚みをすことができ、反応を得られるようになります。
「情報量が増えると、支離滅裂のまとまらない文章になるのでは?」と 疑問もわくかもしれませんが、大丈夫です。
情報が多ければ、たくさんの中からその文章に合うものを取捨選択でき ます。少ない情報で文章を組み立てるよりも、ずっと楽になるので、ぜ ひたくさんの情報を集めるようにしてください。
次にご紹介する「設計図を作る」段階が、情報を取捨選択する作業です。
◆文章の設計図を作ろう
目的を明確にし、情報を収集したら、「文章の設計図」を作ります。
「目次を作る」「小見出しを作る」つもりで、文章全体の流れ・構成を 書き出してみましょう。
設計図を作らずに文章を書き始めると、書いているあいだに何を書いて いいかわからなくなったり、書き終わって読み返すと筋が通っていない 文章になっていたりします。
設計図を作ることで、「この部分では何を書くか」が明確になり、書い ているあいだも混乱しなくなります。
ぜひ文章を書く前に設計図を作ってみてください。
文章の構成にはいろいろなパターンがありますが、以前ご紹介した「PR EP法」など、決められたパターンを知っておくと、さらに設計図を作り やすくなります。
▼反応アップ文章術「PREP(プレップ)法」
https://kbhoohoo.com/nextcms/反応アップ文章術「prepプレップ法」/
設計図の段階で、話の筋は通っているか、説得力はあるかなど、誰かに チェックしてもらうことも、反応が得られる文章を作るポイントです。
◆事前準備が7割
ここまで来たら、あとは設計図に従って文章を書いていくだけです。
「てにをは」や文章のリズムはあまり気にせず、
- ・最初に決めた目的に沿っているか
- ・設計図と違う流れになっていないか
に注意しながら、いったん書き上げてみましょう。
事前準備に結構な時間を割いたかもしれませんが、文章を書く時間は、 かなり短くなったのではないでしょうか?
事前準備に7割・書く時間は3割程度になっていれば、かなりスムーズ に進んでいると言えます。
繰り返し書いているうちに、ちょっとした文章なら頭のなかで設計図を 組み立てられるようになります。書くのがさらに速くなり、余裕ができ て、いろいろな文章を書けるようになるはずです。
入念な事前準備、試してみてくださいね。
以上、2回に渡って、文章を書く前の事前準備についてお話しました。
文章作成が苦手な方の「書けない・・・」が少しでも改善されたら、と ても嬉しく思います。