293 Z世代のマーケティング?

「ポストミレニアル世代」とも呼ばれる「Z世代」。将来的に消費の主役になっていくことから、今マーケティングの重要なターゲットとして注目を集めています。

いつまでも「若者の考えることは、よくわからない」と言っていたら取り残されてしまいます。

今回は、Z世代が注目を集める理由とZ世代をターゲットにしたマーケティングのポイントについて解説していきます。 ぜひ最後までご覧いただいて参考にして頂ければと思います。

◆話題のZ世代とは何か?

2021年の新語・流行語大賞にもノミネートされたZ世代。言葉の意味をよく知らない人でも耳にしたことはあるのではないでしょうか。

その意味は、端的にいえば、1996年~2012年に生まれた世代のこと。

Z世代の人々は、子どもの頃からPCやスマホなどのデジタル機器を使用することが当たり前の環境で生活してきた世代です。中学生の頃からSNSを使用してきた人も多く、オンラインでのコミュニケーションが当たり前の時代を生きてきました。

そうした点からも、Z世代は他の世代とはまったく違う存在です。 これから消費の中心となっていくZ世代を顧客として開拓していくには、彼らの価値観や行動を理解しておく必要があります。

◆Z世代をターゲットとすべき理由

なぜZ世代に注目すべきか、その理由を4つに絞ってさらに深掘りしていきます。

1)今後マーケットの中心となる世代だから

Z世代は、社会や他者への貢献意識が高く、応援したいと感じるものにお金を使う傾向にあります。また消費意欲が高く、10年、20年後にはマーケットの中心となります。長期的な視野でこの世代に受け入れられるサービスを提供すれば、持続的な売り上げも見込めます。

2)SNS利用率が高く、情報の拡散力があるから

SNS利用率の高いZ世代は、常にスマホを常に身近に置き、Twitter、Instagram、TikTokなどのSNSの利用率が特に高いのが特徴です。

新型コロナウイルスの影響で、これまで以上にインターネットでの販促活動が重要視されるなか、Z世代がほぼ毎日、毎時間閲覧しているSNSを活用したマーケティングは非常に効果的です。

3 )海外展開での成功も見込みやすくなる

海外で話題になったものが、SNSを起点として日本でも話題になることが増えてきています。Z世代の嗜好の特徴は、世界的にも共通する部分が多く、国内のZ世代の支持を得られれば、海外での展開も成功しやすくなります。

4)Z世代マーケティングがブランドをつくる

インターネットを通じて企業と消費者の双方向コミュニケーションができるようになった現在では、Z世代の若者と意見交換をしながらサービスを作り上げるケースが増えてきています。 そうすることで、よりユーザーに寄り添った強いブランドを創ることができます。

◆Z世代マーケティングで押さえておくべきポイント

それでは、Z世代をターゲットにしたマーケティングを検討する際に、押さえておくべきポイントを4つご紹介します。

1)体験消費・参加型消費

Z世代は「モノ」よりも「コト」に価値を感じる人が多く、非日常にお金をかける傾向が強い特徴があります。モノが少なかった時代には、人々の生活を豊かにするようなモノやサービスが求められていましたが、現在では必要な「モノ」が手に入るようになり、商品よりも体験や経験などの「コト」に対する消費意欲が高まったと考えられます。

2)メリハリ消費

自分がお金と時間を使っても惜しくないものやことに消費し、その他は節約することです。Z世代をターゲットにするうえでは、彼らに支持される商品やサービスを提供することが大切です。

3)間違えたくない消費

Z世代は買い物に失敗したくない傾向にあるといわれています。ですから、情報収集に力を入れ、口コミなどを重視しています。Z世代から信頼を得るには良い口コミを集めることが有効です。また彼らはWeb検索よりもSNSから情報を得ようとするところも他の世代とは異なります。

4)応援消費・親近感消費

ファンであるものにお金や時間を使うのもZ世代の特徴です。Z世代は自ら「推し」に親近感を抱いて、応援のためにお金を使うことで充足感を得ようとする傾向があります。彼らが何に対して応援したいと感じるのか、その要素を把握してアプローチしましょう。

まとめ

今回は、これからの消費の中心になっていく「Z世代」について詳しく解説しましたがいかがでしたでしょうか。

子どもの頃からSNSに触れて情報収集をして、オンラインによるコミュニケーションに長けた彼らの特徴を掴んで施策を練ることで、彼らの支持を得やすくなります。ぜひ、今後の企業活動の参考にしてください。