109 効果的なタイトルの付け方

今回は「SEO対策に効果的なタイトルの付け方」をお伝えしま す。

◆そもそも効果的なSEO対策とは SEO対策とは

検索エンジンに対して、自分のホームページがどうい う内容なのかをいかにわかりやすく伝えるかということです。

検索エンジンが「これはいいコンテンツだからたくさんの人に読んでも らいたい」と判断することで、検索サイトでの表示順位があがります。

人間にとってどんなに質の高いコンテンツであっても、そのままの状態 では検索エンジンには理解できません。

つまり、SEO対策とは、検索エンジンに向けた翻訳だといえます。

検索エンジンが理解できる言語であるhtmlタグを使って、自分のホ ームページのコンテンツがどれだけ重要で価値があるのかを伝えるので す。

◆ホームページのタイトルとは

ホームページのソースコード(html)を見てみると、の 中のというタグで囲まれているのが、タイトルです。

タイトルはメタ情報であり、ホームページの見た目には反映されません。

とはいえ、検索サイトの検索結果に表示されますし、ホームページを開 くとブラウザのタブ部分にも表示されるので、目にする機会は多いです ね。

SEOにおいて、タイトルの情報は重要とされています。

検索エンジンもタイトルを参考にしますし、検索サイトのユーザーも検 索結果に並んだタイトルをクリックするかどうかの判断材料にします。

タイトルを変えることで、検索サイトの表示順位が変わり、アクセス数 が大幅に変わるということもあるのです。

◆検索エンジンのガイドライン

まずは、検索エンジンの筆頭であるGoogleのSEOに関するガイドを 確認してみましょう。

▼検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドhttps://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja

Googleは、タイトルをつけるときのおすすめの方法として以下の3つを 挙げています。

  1. ページのコンテンツについて正確に記述する
  2. 各ページに固有のタイトルを付ける
  3. 簡潔でわかりやすいタイトルを使用する

◆1.ページのコンテンツについて正確に記述する

それぞれのページのテーマがきちんと伝わるタイトルをつけましょう。

他のページと紛らわしいようなタイトルや、コンテンツと関わりのない タイトルは避けます。

もし、タイトルが思いつかないと感じたら、コンテンツが散漫になって いるせいかもしれません。 ページ内の情報は、整理して構成されていますか?

特に、後からコンテンツを追加しようとすると「どこにこのコンテンツ を配置するべきか」の判断が難しく、結果としてホームページのあちこ ちに情報が分散していくケースが見られます。

その場合は、一度ホームページの構造を整理してみる時期だといえます。

◆2.各ページに固有のタイトルを付ける

ページごとに違うタイトルをつけましょう。

そうすることで、各ページの違いを検索エンジンが認識しやすくなります。

ホームページを充実させるために同じようなコンテンツを使いまわして いるのではなく、ひとつひとつが独立した価値のあるコンテンツである ということも伝わります。

似たようなタイトルのページがある場合は、先ほどと同じく、ホームペ ージの構造から見直してみましょう。

◆3.簡潔でわかりやすいタイトルを使用する

無駄に長いタイトルをつけたり、キーワードをたくさん含むようなタイ トルは避けます。

たとえば、こんなタイトルについて考えてみましょう。

「仙台で起業、税務相談、事業継承、相続にお悩みなら安心して相談で きる○○税理士事務所」

仙台で税理士を探そうと「仙台 税理士」で検索する人も、起業に強い 税理士を探そうと「起業 税理士」で検索する人も、いろんな人がアク セスしてくれると思うかもしれません。

しかし、ページ内でそれぞれのキーワード「起業」「税務相談」などに 対して十分に魅力的なコンテンツを提供するのは難しいでしょう。

タイトルとコンテンツが乖離していると、上位表示できない可能性のほ うが高くなります。

それならば1つのタイトルにすべて盛り込むよりも、ページを分けましょ う。

「起業」というキーワードに合致したコンテンツ、「相続」というキー ワードに合致したコンテンツと、ひとつひとつのページを充実させてい くほうが効果的といえます。

◆タイトルをつけるときの具体的なポイント

Googleのあげているポイントは、どちらかというとタイトルについて の考え方でした。

それを踏まえた上で、もっと具体的なポイントも3つご紹介しましょう。

  1. 30文字以内を目安にする
  2. 重要なキーワードを前におく
  3. 無駄なスペースや句読点、記号を避ける

◆1.30文字以内を目安にする

ひとつめは、タイトルの長さです。

検索結果で、長いタイトルは省略されてしまいます。

28文字や32文字など様々な説がありますが、これは検索エンジンの アルゴリズムが変わるため、その時々で正解が変わってしまうからです。

今確認してみたところ、パソコンもスマホも32文字目から省略されて いたので、31文字までなら全部表示されるようです。

先ほどの例ですと、「仙台で起業、税務相談、事業継承、相続にお悩み なら安心して相談で…」という表示になります。重要な「税理士事務所」 のキーワードも出てきませんね。

今後この表示が変わる可能性も十二分にありますが、30文字程度であ れば表示されると考えていいでしょう。

そういう意味でも、簡潔なタイトルを心がけるのはとても大切です。

◆2.重要なキーワードを前におく

前に置いたキーワードのほうが、検索エンジンは重要であると認識しま す。

先ほどの例のように、重要なキーワードを後にすると省略されてしまう という問題もありますので、大切なキーワードはなるべく前のほうに出 しましょう。

ここでいうキーワードというのは、どんな言葉で検索されたいかという ことです。

「業種」「ジャンル」「地名」など、検索されやすいキーワードは前に 配置するように心がけましょう。

◆3.無駄なスペースや句読点、記号を避ける

先ほど、32文字以降は省略されてしまうという話をしましたが、さら に短く省略されてしまうケースもあります。

タイトルの中にスペースや句読点、「!」「?」等の記号が入っている 場合です。 これは文章のちょうどいい区切りだと検索エンジンが判断してしまうた め、気を利かせて早めに区切ってしまうのです。

つまり、先ほどの例ですと、「仙台で起業、税務相談、事業継承…」と、 記号の位置から省略されてしまうこともあるということです。

なるべくスペースや記号は使わず、簡潔にまとめましょう。