今回はさらに「商品紹介」を充実させる方法について解説します。
◆商品にまつわるストーリーを書く
前回の記事の中では、「訪問者のベネフィットをきちんと書く」ことが 大切だとお伝えしました。
そのうえで、その商品にまつわる開発者側の「ストーリー」を加えると、 独自の付加価値を出せます。
具体的には、
- 商品開発のきっかけ
- 開発中の苦労
- 開発者の熱い
思い といったものがストーリーにあたります。
例えば、スーパーで1本150円の食器洗い洗剤と1本500円の食器 洗い洗剤が並んで売られているとします。
普通なら、150円の洗剤の方が売れると思われるでしょう。
ところが、
150円のほうには
「よく落ちる洗剤」
500円のほうには
「洗浄力はそのままで、
手荒れの原因のひとつであるアルコールを取り除くことに成功!
毎日洗うあなたのための、手肌にやさしい洗剤」
という商品紹介POPがつけられていたとします。
すると、高い500円の洗剤を選ぶ人が出てくるのです。
このように短いPOPでも、商品にストーリーを持たせることができま す。ある程度ボリュームがあるコンテンツを掲載できるホームページな ら、もっとストーリーを語ることができますね。
◆共感と興味が持てるストーリーを
ストーリーは、購入を検討している訪問者が興味を持ち、共感できるも のでなければなりません。
ターゲットとなる層に実際に話してみて、共感してもらえるストーリー を採用しましょう。
先ほどの洗剤の例であれば、ターゲットは「手荒れに悩む主婦」です。
ストーリーに共感してもらえれば、少し価格が高い商品であっても、手 に取ってもらえます。
モノがたくさんあふれていて飽和状態の現代、お客様が買うのは機能や 性能だけではありません。
商品やブランドの裏側にあるストーリーを知って共感することが、いく つもある類似商品の中から選び取るきっかけとなるのです。
◆訪問者に伝える順番が大切
ここまでご紹介した「ベネフィット」「ストーリー」そして「特徴や仕 様」。これらの情報はどのような順番で、ホームページの訪問者に伝わ るのがよいのでしょうか?
商品紹介の順番は、下記のように訪問者に伝わるのがベストです。
ベネフィットを知らせる
→ストーリーで付加価値と納得感を与える
→商品特徴や仕様で補足
そう考えると、皆さんがせっせと書いてしまいがちな「特徴や仕様」は、 商品紹介には必須の情報ですが、購入の決断にあたって最重要ではない ことがわかります。
「この商品なら買いたいな」と納得させられるような商品紹介ページに するため、訪問者の視点で一度チェックしてみてはいかがでしょうか。