087 「商品紹介」を充実させる方法(その2)

今回はさらに「商品紹介」を充実させる方法について解説します。

◆商品にまつわるストーリーを書く

前回の記事の中では、「訪問者のベネフィットをきちんと書く」ことが 大切だとお伝えしました。

そのうえで、その商品にまつわる開発者側の「ストーリー」を加えると、 独自の付加価値を出せます。

具体的には、

  • 商品開発のきっかけ
  • 開発中の苦労
  • 開発者の熱い

思い といったものがストーリーにあたります。

例えば、スーパーで1本150円の食器洗い洗剤と1本500円の食器 洗い洗剤が並んで売られているとします。

普通なら、150円の洗剤の方が売れると思われるでしょう。

ところが、

150円のほうには
「よく落ちる洗剤」

500円のほうには
「洗浄力はそのままで、
手荒れの原因のひとつであるアルコールを取り除くことに成功!
毎日洗うあなたのための、手肌にやさしい洗剤」

という商品紹介POPがつけられていたとします。

すると、高い500円の洗剤を選ぶ人が出てくるのです。

このように短いPOPでも、商品にストーリーを持たせることができま す。ある程度ボリュームがあるコンテンツを掲載できるホームページな ら、もっとストーリーを語ることができますね。

◆共感と興味が持てるストーリーを

ストーリーは、購入を検討している訪問者が興味を持ち、共感できるも のでなければなりません。

ターゲットとなる層に実際に話してみて、共感してもらえるストーリー を採用しましょう。

先ほどの洗剤の例であれば、ターゲットは「手荒れに悩む主婦」です。

ストーリーに共感してもらえれば、少し価格が高い商品であっても、手 に取ってもらえます。

モノがたくさんあふれていて飽和状態の現代、お客様が買うのは機能や 性能だけではありません。

商品やブランドの裏側にあるストーリーを知って共感することが、いく つもある類似商品の中から選び取るきっかけとなるのです。

◆訪問者に伝える順番が大切

ここまでご紹介した「ベネフィット」「ストーリー」そして「特徴や仕 様」。これらの情報はどのような順番で、ホームページの訪問者に伝わ るのがよいのでしょうか?

商品紹介の順番は、下記のように訪問者に伝わるのがベストです。

ベネフィットを知らせる
→ストーリーで付加価値と納得感を与える
→商品特徴や仕様で補足

そう考えると、皆さんがせっせと書いてしまいがちな「特徴や仕様」は、 商品紹介には必須の情報ですが、購入の決断にあたって最重要ではない ことがわかります。

「この商品なら買いたいな」と納得させられるような商品紹介ページに するため、訪問者の視点で一度チェックしてみてはいかがでしょうか。