073 似ているけれども意味が異なる「メリット」と「ベネフィット」?

さて今回は、混同しやすい言葉「メリット」と「ベネフィット」の違い について解説します。

◆似ているけれども意味が異なる「メリット」と「ベネフィット」

「メリット」と「ベネフィット」、この2つの言葉は、似ているようで 厳密に言えば意味が異なります。

しかし、どちらも同じだと思っている場合や、メリットはわかるけれど ベネフィットは知らない、という場合が多いようです。

言葉の意味を簡単に説明すると以下のようになります。

  • メリット:商品のウリや特長
  • ベネフィット:商品の特長から得られる問題解決

例えば、「顔にかけるだけで花粉をブロックするスプレー」があるとし ます。この商品のメリットとベネフィットを説明すると以下のようにな ります。

  • メリット:マスクをしなくても花粉が防げる メイクの上からでも使える
  • ベネフィット:マスクをしなくても花粉が防げて メイクの上からでも使えるから マスクによるメイク崩れで悩んでいた人でも おしゃれを楽しめて春が楽しくなる

つまりメリットから得られる良い体験がベネフィット、というわけです。

◆心を動かすには、メリットよりベネフィットが重要

ホームページの商品紹介ページで多いのは、メリットだけを並べたパ ターンです。ベネフィットまで踏み込むコンテンツは多くありません。

メリットだけでも、商品の特長を理解して良さそうだと思えれば、買う 人は買います。

しかし、ベネフィットが心に刺さったときほどの説得力は持ちません。

私たちが商品を買うとき、手に入れたいと思っているのは商品そのもの ではなく、その商品から得られる体験や問題解決(=ベネフィット)で す。

ベネフィットが上手く伝わって心に刺されば、「買う」行動につながります

ベネフィットを伝えるには、ターゲットユーザーを設定し、その悩みを 深堀りして、商品を使ったときにどう悩みが解決するのか、その人の生 活がどう変わるか想像したり調査したりする必要があります

「本当に求めているもの」が何なのかを探り、言葉で表現しなければい けません。

それがターゲットに共感され、ぴたりとはまったとき、メリットだけを 並べるより、何倍もの売上が上がります。

これは、ホームページのコンテンツを作る際やキャッチコピー、セール スコピー、チラシなどを作るときも共通です。メリットだけより、ベネ フィットを伝えた方が、心を動かすことができ、売上を上げられます

ぜひ皆さんも一度、自社商品やサービスのベネフィットを考えてみてく ださいね。