064 セールスWebライティングの基本(その4)

さてこれまで複数回に渡り、書くことが苦手な人に向けて、セールスWebラ イティングの基本をお届けしてきましたが、今回が最終回です。

これまで、

  • セールスWebライティングとは読む人の行動を促す文章
  • 目的を明確にし、ターゲットを絞るのが書き方のポイント
  • 準備に時間を割くと、スムーズに文章を書ける

といった内容を解説しました。

今回は、文章を書いた後に行いたいことを3つご紹介します。

◆1.ポイントを要約してみる

一通り書いた後、文章を読み返しながら、重要なポイントを3つ×50 文字程度で要約してみましょう。

要約すると、文章の言いたいことが見えてきます。

上手くまとまらない、あるいは、想定していた「言いたいこと」とポイ ントが違っているというときは、書いている間にずれが生じてしまった かもしれません。

さっと要約でき、要約した内容がもともと想定していた「言いたいこ と」とズレていなければ、その文章は理解しやすいものになっていると 言えます。

◆2.読んで行動したくなるかをチェック

さらに、文章を読み返して、行動を起こしたくなるかを確認します。

例えば、その文章の目的が「資料のダウンロード」であれば、読んだ後 に資料をダウンロードしようと思えるかを確認しましょう。

書いた直後は自分自身で客観的に見るのは難しいことが多いため、他の 人に確認してもらうのがベストです。

読んだ後、単に感想を求めるだけでなく、「これを読んで資料をダウン ロードしようと思えたかどうか」を教えてもらうとよいでしょう。

◆3.PDCAサイクルを回す

セールスWebライティングでは、最初に書いた文章では思うような反応を得 られないこともあります。

そのときに重要なのは、評価と改善を行うことです。いわゆるPDCA サイクルの「Check」と「Action」にあたります。

この文章のどの点が、読者の行動につながっていないのかを分析・確認 し、それに従って文章を改善します。

例えば、キャッチコピーを変更するなどはよく行われる改善方法です。 どのキャッチのときに、最も反応が良いのかデータを蓄積しておくと、 今後のライティングにも役立ちます。

文章の改善は、一度で終わりではありません。改善した文章の成果を確 認し、さらに改善を繰り返して完成度を上げていきましょう。

PDCAサイクルを回すことを考えると、ホームページはセールスライ ティングととても相性の良いツールです。紙などの印刷物と異なり、す ぐに修正できるところがホームページの利点と言えます。

その利点を生かすためにも、スピード感を持ってPDCAサイクルを回 しましょう。そのためには、業者に更新を頼むよりも、自社で更新でき るホームページを持っているほうが有利です。

以上、4回に渡って、文章を書くことが苦手な人に向けてセールスライ ティングの基本を解説してきました。

行動につながる文章を書けることは、大きな財産になります。この連載 を読んで「苦手だけど書いてみようかな」と思われる方がいれば幸いで す。