039 コンテンツの良し悪しを判断できる3つの指標

さて、今回は「良質なコンテンツ」についてお話ししたいと思います。 集客においても、サイト内の反応をアップするにおいても「良質なコンテンツ」を作ることは大切です。

しかし、「良質なコンテンツ」と言っても、具体的にどのようなものを 指すのでしょう?

次から「良質なコンテンツ」を客観的に判断できるよう,「コンテンツ の良し悪しを判断するための指標」を解説していきます。

◆コンテンツの良し悪しを数値で測ろう

良質なコンテンツとは「訪問者にとって有益なコンテンツ」や「読んだ人の満足度が高いコンテンツ」です。しかし、その定義はとてもあいまいで、制作者側が「この記事は良くできた!」と思っていても、実際に公開してみると反応が薄い場合もあります。

良質なコンテンツかどうかは、数値(指標)で客観的に見極められるようにしておくと便利です。

コンテンツの良し悪しを数値で測ることができれば、

・コンテンツの改善やブラッシュアップ
・良いコンテンツの露出を増やす

といったことができます。

良いコンテンツが揃い、訪問者の目に多く触れるようになれば、サイト全体の反応をアップさせることも可能です。

◆コンテンツの良し悪しを判断する3つの指標

ではコンテンツの良し悪しは、どの数値(指標)で判断すれば良いので しょうか?

良質なコンテンツを読んだ訪問者は、

・記事をじっくり最後まで読む
・他の記事も読みたくなって別の記事へ移動する

といった行動をすると考えられます。

その観点から、以下の3つの指標でコンテンツの状態を判断してみまし ょう。

1.平均ページ滞在時間
2.読了率
3.関連記事のクリック率

それでは次から、3つの指標について詳しく解説していきます。

◆1.平均ページ滞在時間

コンテンツの状態を判断する指標として、最も基本的なのが「平均ペー ジ滞在時間」です。

これは、弊社NextCmsのアクセス解析他、Googleアナリティクスをはじめ とした解析ツールで標準的に確認できます。

なぜこれでコンテンツの状態を判断できるのかと言えば、コンテンツに 興味を持って、じっくり記事を読み込んだ場合、訪問者がそのページに いた時間が長くなるのが一般的だからです。

コンテンツの長さにもよりますが、ページ滞在時間が数秒では読んでい ない可能性が高いと考えられます。

ただ、このページ滞在時間は、コンテンツの長さだけでなく、構成や内 容にも影響を受けるほか、計測方法の仕様上、絶対的な数値とはいえま せん。

そのため、単純に「長い・短い」と見るよりも、「改修前後で変化があ ったか」や同じページで条件を変えたときの「ページ間での比較」といった観点で見るのが良い使い方といえます。

ページを改修する際には、改修したことによって改善が期待できる数値をあらかじめ設定しておくと、改修が良かったのか悪かったのかの判断 もつけやすいのでおすすめです。

◆2.読了率

次に読了率の指標についてお話しします。これからお話しする読了率と関連記事のクリック率は、より詳しく分析したい方向けのお話しになります。では早速いきましょう。

縦に長い読み物コンテンツなどの場合、

・訪問者がどのあたりまで記事を読んだか
・最後まで読んでくれたのか

が、コンテンツの良し悪しの判断材料となります。

それを判断するための指標が「読了率」です。

読了率を把握すると、どのコンテンツが訪問者に熟読されているのか、 または読まれずに離脱されているのか等を知ることができます。

普段からGoogleアナリティクスなどで数値を見ている方でも、読了率に はあまりなじみがないかもしれません。

読了率は、ページ内解析を行うための「ヒートマップ」ツールを導入す ると、簡単に計測できます。

◆3.関連記事のクリック率

記事を読んだ後、「満足してそのサイトを離れる」ケースもありますが、 より望ましいのは「さらに別の記事も読みたくなって、関連記事等のリ ンクをクリックする」状態でしょう。

そこで、関連記事へのリンクのクリック率を、ひとつの指標とします。

関連記事のクリック率は、以下の式で出すことができます。

関連記事へのリンクのクリック数/ページビュー

リンクのクリック数を測る方法は、アナリティクスで見る場合はイベント を入れるのが確実です。

その他、セカンダリディメンションからの行動2ページ目からもおおよそ のものを出せます。こちらは特別な設定をしなくても見ることができるの で、お試しください。

クリック率は、コンテンツの改善を進めると高めることができます。また、 誘導の入れ方や誘導リンクの文言を工夫しても高めることが可能です。

コンテンツの改善・誘導の仕方など、さまざまな工夫を凝らしてクリッ ク率を高めてみると良いでしょう。

ただ「コンテンツの工夫」と「誘導の工夫」を同時にしてしてまうと、 どちらの効果で数値が改善されたのかわからなくなってしまうので、工 夫は1つずつ実施して計測するのがポイントです。

以上、コンテンツの良し悪しを判断できる3つの指標をご紹介しました。 状態を数値で客観的に見るのは大切なことです。まずは基本のページ滞 在時間からで良いので、ぜひお試しくださいね。