Ⅰ-3-6) 八方ふさがりの状態

かくして中小企業の経営者には、今まで3つの選択肢しかありませんでした。

・制作会社に多額の費用を支払う

・その費用を惜しんで更新を行わず、ホームページの反応をあきらめる

・素人っぽい自作ホームページでライバル企業と勝負する

まさに八方ふさがりの状態。しかしながら、近年の技術進歩が、こうした状況に救いの手をさしのべてくれました。

先ほどもお話ししたように、制作会社のホームページの作成費用や更新費用が高いのは、

・お客さんごとにオーダーメイドでデザインを作成すること

・単価の高い専門デザイナーに作業を依頼する必要があること

というのが理由でした。逆にもし、

・オーダーメイドではなく、あらかじめ用意されたデザインから選ぶようにする

・専門デザイナーに依頼しなくても、自分でホームページの更新ができる

ということが可能になれば、ホームページ作成の費用をずいぶん安く抑えることができます。

◇オーダーメイドではなく既製服のデザイン

スーツをオーダーメイドすると高いのは当然で、既製服なら安くなります。デザインも同じで、オーダーメイドではなく、既存のデザインの中から選べば、コストはそれほどかかりません。

あらかじめプロのデザイナーが用意した「テンプレート(ひな形)」から選択することで、ビジネスでそのまま使えるおしゃれなデザインを低価格で実現できるのです。

またこの方法なら、自作ホームページの素人っぽいデザインという問題もクリアできます。

◇自分でページを作成する

単価の高いデザイナーに依頼するのではなく、自分でホームページを作成すれば費用はかかりません。何ページ追加しても、必要なのは自分の人件費だけ。自分が満足するまで必要なページを用意できます。

20ページのホームページを、すべて単価の高いデザイナーに作ってもらうと、高い制作費用が請求されてしまいます。でも、3ページを制作会社に作ってもらい、残りの17ページを自分で作れば、制作費用を随分と安く抑えることができるのです。

◇更新費用を気にせず、ページ追加が可能

また自分で更新すれば、ホームページが完成した後の更新費用もかかりません。今まで制作会社に支払う更新費用を惜しんでまったくホームページを更新できなかったのが、自分で更新すれば、実店舗と同じようにホームページを自由自在に改善できるのです。

このように、

オーダーメイドではなく、テンプレート中からデザインを選ぶ

単価の高いデザイナーに全て頼むのでなく、自分でできる所は自分で更新する

ということさえできれば、ホームページの制作費用も、ホームページ公開後の更新費用も、ずいぶん安くすることができるのです。