ここから、「コンテンツ」の見せ方についてご案内いたします。まずは「トップページ」の見せ方から考えてみましょう。
▷トップページからの誘導で回遊してもらう ームページの色使い
▷(トップページからの誘導例)
強みや特徴記事でライバルに勝つが与えるイメージ
▷(トップページからの誘導例)
「お客さまの声」で反応率UP へ ームページの色使い
トップページはわかりやすさが大切
ホームページにアクセスしたユーザーは最初に表示された画面を7秒程度しか見ないと言われています。7秒という短い時間で「このホームページに自分が求めている情報があるかどうか」を判断しているのです。「ページの下の方までじっくり読んでもらえば、ウチの商品の良さがわかるはず」という作り手側の思いは、せっかちなアクセス者には届きません。
ではどうすれば、7秒しか見てくれないアクセス者にホームページを読み続けてもらえるのでしょうか。
1番大切なのはファーストビューで、そのホームページが「何のサイトなのか」がひと目でわかること。ファーストビューとは、サイトのページを開いたときに画面をスクロールすることなく見える「最初に目に入る表示」のことです。このファーストビューを見てアクセス者は読み続けるかどうかを判断しますので、非常に重要なスペースといえます。
ファーストビューでアクセス者に「何のサイトなのか」を理解してもらう効果的な方法としては、アピールしたい商品やサービスに関連した大きめの写真を掲載することです。ここで注意していただきたいのは、どんな写真を選ぶかという点。自社のサービスと全く関係のない写真をのせても、反応は取れません。
ホームページで伝えたいメッセージに関連した写真を選ぶことが大切です。
たとえば、整体院のホームページなら施術風景の写真を、工務店のホームページなら住宅の写真を載せるといった具合です。写真によってアクセス者にすぐに「自分が探しているサイトかも」と感じてもらいやすくなるのです。
キャッチコピーの効果
ファーストビューで何のサイトなのかがわかる写真を掲載することに加え、キャッチコピーをプラスすれば、アクセス者を引き付ける効果がグッとアップします。
キャッチコピーを作成するコツは、ターゲットとするお客さんに向けて考えること。すべての人に届くキャッチコピーを書くのはプロでも難しいもの。事前に絞り込んだターゲットをイメージして考えてみましょう。またライバルとの差別化ポイントを盛り込むのもポイントです。
たとえば、自然素材にこだわり、無垢材で作る家を探している人をターゲットとしている、「100%自然素材の無垢の家」が差別化ポイントである工務店のホームページなら、
本物の無垢の木でつくる100%自然素材の家をお探しの方へ
といったキャッチコピーを無垢材でつくられた家の写真とともに掲載します。それにより「ああ、ここに自分が探しているものがありそうだ」と読み進めてもらえるのです。
かっこいいキャッチコピーである必要はありません。ターゲットとするアクセス者の心に届けばいいのです。ターゲットは絞れば絞るほど、心に刺さるものになります。ターゲットが絞り込めないと焦点がぼやけてしまい、「伝えたいメッセージ」が伝わらないという結果になってしまいます。また、ライバルとの差別化ポイントも絞り込まなければ伝わりにくくなります。あれこもれもと伝えようとすると、結局何も伝わらないものになりますので注意してください。
反応のとれるキャッチコピーを作るポイント
キャッチコピーや見出しを変えただけで、反応が数倍になることもあります。作り方のポイントをご紹介しますので参考にしてみてください。
・ポイント1:絞り込んだターゲットに向けて書く
年齢は?職業は?悩みやニーズは?ターゲットをもう一度見直し、具体的にイメージしましょう。
・ポイント2:ライバルと差別化できる強みや特徴を盛り込む
伝えたいことは絞り込みましょう。あれもこれもと書いては伝わりません。
ポ・イント3:目の前にお客さんがいることを想像して考える
目の前にターゲットとするお客さんがいると想像し、「何をどんなふうに伝えれば、私の話を聞いてくれるだろうか?」と徹底的に考えてみましょう。キャッチコピーの目的は本文を読ませること。アクセス者に「読みたい」と思ってもらえることが大切です。
トップページからの誘導で回遊してもらう
しかし、このように写真やキャッチコピーでアクセス者を引き付けるのはファーストステップに過ぎません。というのも、トップページだけしか見てもらえなければお問合せやご予約などの反応には繋がりにくいからです。
ホームページで反応を取るためには、アクセス者にサイト内を回遊してもらうことが大切。つまりトップページだけでなく、できるだけ他のページもたくさん見てもらえるような仕掛けが必要なのです。
その仕掛けとなるのが「誘導リンク」。誘導リンクとは、次に読ませたいページへ誘導するナビゲーションのこと。トップページを読み終わった後、何のナビゲーションもなければ、次にどこを読めばよいのか迷ってしまい、閲覧をやめてしまうアクセス者がほとんど。これは非常にもったいないことです。トップページを読み進めてくれる人は見込み顧客の可能性が高いからです。ただやみくもに誘導すればよいわけではありません。トップページを読み終えたアクセス者に「次にどんな情報を与えれば関心を高められるか?」をしっかりと考えて、どのページに誘導するのかを決めましょう。
(トップページからの誘導例)
強みや特徴記事でライバルに勝つ
トップページに、「特徴や強みを記載した記事」を入れることもおすすめです。「見出し」と数行程度の説明文を入れ、詳細を掲載した別ページへ誘導しましょう。
アクセス者の反応を左右するページの1つが御社ならではの「強み」や「特徴」記事です。アクセス者は必ず複数のホームページを見て、どこに依頼しようかと比較します。ですから、数あるライバルに勝たなければ反応には繋がりません。
そこで1番効果的なのが「強み」や「特徴」を掲載し、競合他社ではなく、御社から購入したほうが良い理由をわかりやすく説明すること。強みや特徴がわかりやすく書かれていれば、アクセス者はライバルとの違いを理解できるので、「ここは他よりも良さそうだな」と思ってもらいやすくなるのです。
逆に強みや特徴の説明がなかったり、よくわからない説明だったりすると、この段階でアクセス者はあなたのホームページを比較対象から外してしまうでしょう。それゆえ流し読みでもわかるように「特徴1 500 棟を超える施工実績」など見出しを入れて作成しましょう。
強みや特徴を書く際のポイントは、抽象的な内容ではなく、できるだけ数字などを上げて具体的に書くことです。
(トップページからの誘導例)
「お客さまの声」で反応率UP へ
また、アクセス者が必ずチェックするページが「お客さまの声」。インターネットで商品やサービスを購入するアクセス者が一番不安に感じるのは、
「このホームページは嘘を言っていないだろうか?」
「私は騙されないだろうか?」
といったことです。
こうしたアクセス者の不安感を取り除くのに、一番効果的なのが「お客さまの声」のコンテンツなのです。一般的にお客さんは、その商品やサービスに対する「先行ユーザーの評価」を非常に重視します。皆さんも何かを購入しようかどうか迷った際に、クチコミ情報などをチェックして先行ユーザーの評価を知ろうとしませんか? 評価が良いと安心して決断できるものです。こうした人間心理をよく研究している通販会社などのチラシや広告には、必ず「お客さまの声」を掲載しています。なぜなら「お客さまの声」の効果が高いことが実証済みだからです。
反応率を高める作成テクニックとしては、「お客さまの顔写真+実名」を掲載すること。もちろんお客さまの許可が必要ですが、実名と顔写真を掲載することで信憑性がグッと上がります。実名表示の代わりにイニシャルを掲載しているケースもよく目にしますが、これはアクセス者に「やらせ」じゃないかと思われがち。アクセス者はこうした点には敏感ですから「嘘っぽいな」と思われる可能性が高くなります。それゆえ、できる限り実名を掲載させてもらえるよう、日頃からお客さんと良好な関係を築いておきましょう。
マーケティングの世界では、たとえサービス紹介のページがなくても、「お客さまの声」が100 件あれば、それだけで商品が売れてしまう、と言われるほど重要なコンテンツです。100件は無理だとしても「お客さまの声」は多ければ多いほどホームページの反応が良くなります。ぜひ用意することをお勧めします。
その他、トップページからの誘導例
これらのコンテンツ以外にも反応率を高める効果的なコンテンツは多々あります。
たとえば
・会社案内
・代表者プロフィール
・スタッフ紹介
・よくある質問(Q&A)
などは掲載したほうがよいでしょう。ただ一度にたくさんの作業はできませんので、徐々にコンテンツを増やしていくことをお勧めします。
そして作りっぱなしではなく、アクセス解析などを活用して分析をしながら、トライ&エラーでホームページをブラッシュアップしていただければと思います。
まとめ… トップページの見せ方
反応の取れるトップページにするための3つのポイントです。
ファーストビューに以下の3つを盛り込むことで、反応の取りやすいトップページに仕上がります。
1.差別化ポイントを入れたキャッチコピー
ホームページのターゲットとする人に向けた、同業他社との差別化ポイントを入れたキャッチコピーとして入れましょう。
2.特徴や強みを記載した記事から誘導
特徴や強みを記載した記事を入れましょう。「見出し」と数行程度の説明文を入れ、詳細を掲載した別ページへ誘導しましょう。
3.「お客さまの声」ページへの誘導
「お客さまの声」を数件紹介し、「お客さまの声」ページへ誘導しましょう。