今回は、「見込み客フォローで成約率アップ!」の後編をお届けし ます。
前回は、
- 見込み客は「今すぐ客」「そのうち客」「その他」に分類できる
- すぐ購入してくれるのは「今すぐ客」だが、数少ない
- たくさんいる「そのうち客」は、営業をかけても顧客にならない
- 「そのうち客」を「今すぐ客」になるまで育てることが必要
というお話をしました。
では、「そのうち客」を「今すぐ客」に育てるには、どのようなことを していけばよいのでしょうか?
◆「継続的な接触」が必要
「そのうち客」を「今すぐ客」に育てるには、継続的に接触を続ける必 要があります。
ところが、この「継続的な接触」が大変難しいのです。
「継続的な接触」を図るために最も使われる方法は「情報提供」ですが、 インターネットが普及して、知りたいことは検索すれば自分で調べられ るようになりました。また、必要のない情報までどんどん勝手に集まっ てきます。
そのような状況の中では、よっぽど有益な情報だと感じてもらえないと、 継続的に接触することができません。
◆「そのうち客」が求めている情報
では、どのような情報なら有益だと感じてもらえるのでしょうか。
まだ購入を決めていない「そのうち客」が役立つと感じる情報は、決し て商品やサービスの詳細ではありません。
一番「役に立つ」と思ってもらえるのは、その道の専門家としてのアド バイスです。
商品やサービスが関連するジャンルに関して、読んだ人が思わず「へぇ ~、これは聞いておいてよかった」とか「誰かに教えてあげたい」と思 うような情報を提供し続ければ、継続的な接触ができます。
また、情報を提供している企業への信頼度も深まっていきます。
情報提供のなかで、商品やサービスの必要性を感じさせたり、商品を欲 しいと思わせたり、するような仕掛けをしていきましょう。
一定の時間をかけて、「そのうち買いたい」を「今すぐ買いたい」に変 えていくのです。
◆「そのうち客」を育てていく方法
「そのうち客」を育てていく方法として、コストも低く有益なのは、ス テップメールやメールDM、メルマガなどのメールマーケティングです。
「そのうち客」にとって有益な情報を、適切なタイミングで送って継続 的な接触をはかり、お客さんとの関係を深めていきます。
そのほかに、セミナーを開催する、小冊子を配布する、Facebookや TwitterなどのSNSを活用するなどの方法もあります。
どういった情報を、どのような手段で、どのようなタイミングで提供す れば、「そのうち客」に「今すぐ商品が必要だ・欲しい」と思ってもら えるか、自社なりのシナリオを考えてみましょう。
◆ホームページにも「そのうち客」向けの情報を掲載する
見込み客リストの中だけでなく、ホームページを訪れる人にも「今すぐ 客」と「そのうち客」が存在することを認識しておきましょう。
多くのホームページは「今すぐ客」向けの情報しか掲載していません。
サービスや商品の情報だけを見ても反応が薄い「そのうち客」に、じっ くり見てもらえるホームページにするには、「そのうち客」に役立つ情 報をたくさん掲載することが有効です。
繰り返しになりますが、一番「役に立つ」と思ってもらえるのは、その 道の専門家としてのアドバイスです。
ポイントは、「訪問した人が知っていると役に立つ情報」をたくさん掲 載すること。
ホームページにそのような情報が掲載されているか、ぜひ一度、チェッ クしてみてください。
役に立つ情報がたくさん掲載されたホームページなら、「そのうち客」 は何度も訪問してくれます。
競合他社のホームページより役に立つ情報が多ければ、他社よりもあな たのホームページをじっくりと見てくれるはずです。
そのうち見込み客リストの一員となり、いずれは「今すぐ客」に育って くれることでしょう。
以上、2回に渡って「見込み客フォローで成約率アップ!」をお届けしま した。
今まで「そのうち客を育てる」取り組みをされていない方は、実践して いただくことで大きな成果を感じられると思います。
これまでやってきたという方も、この機会にぜひ、現在のやり方をさら に改善できるポイントがないか、チェックしてみてくださいね。