自社のホームページにノウハウ記事などのコンテンツを掲載している企業は多いですよね。でも閲覧者にちゃんと興味をもってもらい、最後まで読んでもらえているのか不安に感じたことはありませんか?
リード文(導入文)の役割を理解して、効果的に書くポイントを知っておくと読み手の心をしっかり掴むことができます。 今週は、リード文の役割と書き方について解説します。
◆リード文の持つ3つの役割
リード文とは、タイトルの次に書かれる冒頭部分の文章を指します。 記事ページに訪れたユーザーがタイトルの次に目にする部分ですので、読者にとって価値があるかどうかを判断する重要な材料になります。
リード文の役割は大きくは、下記の3つです。 (
1)対象となる読者の関心を引き寄せ、最後まで読ませる
リード文は、読者に関心を持たせ、最後まで記事を読ませる役割があります。平凡で退屈な書き出しでは、離脱につながります。
最初に意外な事実や驚きを見せ、次に読者の抱える悩みが解決できる内容であることを端的に示せば、読者を惹きつけ、読む価値のあるものだと感じてもらえるでしょう。
(2)誰に対して何を書いているか、記事内容の方向性を示す
リード文では、記事内容を説明してコンテンツの方向性を示します。 ある事柄について、丁寧に書かれた記事であっても、読者が必要とする内容と異なっていれば、落胆させてしまいます。
なぜこの文章を書いたのか、誰に対する内容なのか、といった方向性をはじめに読者に伝えればがっかりさせることはありません。
(3)読者との距離を縮め、信頼を得る
読者は常に信頼できる情報を求めています。 ですから、記事の冒頭では、いきなり主題から入らず、執筆者のあいさつやさりげない世間話から始めて、読者との距離を縮めてから本題に入りましょう。
◆リード文作成の4つのポイント
(1)なるべくコンパクトに短くまとめる
リード文は、その後に続く記事全体に何が書かれているのかを要約したものです。本文を読むとどんなメリットがあるのか、なるべく簡潔にまとめましょう。文字数としては、150~300文字くらいが目安です。
(2)対象とする読者に共感する姿勢で書く
読書に関心を持たせるには、 「あなたは、〇〇で困っていませんか?」 「わたしも初めてのときは〇〇で苦労しました」 のように、対象とする読者に対して共感する姿勢が大切です。
相手に共感したテキストを読んだ読者は、「自分のことをわかってくれている」と感じて、自分向けのコンテンツだと理解してくれるでしょう。
(3)根拠のないことは絶対に書かない
インターネットに公開されている情報のなかには、誤った情報や確認の足りない文章が数多く混在しています。その一例がまだ記憶に新しい「キュレーションサイト問題」でした。
根拠がないにも関わらず、事実のように書いてしまうと読者への裏切りとなり、大きな問題に発展する可能性があります。 特に医療系の記事は必ず裏付けが必要となりますので、根拠がない情報は絶対に書かないようにしましょう。
(4)記事内容と関係のないことは書かない
リード文は、本文の内容に沿った内容にすべきものです。 記事内容と関係のない文章では、本文に何が書かれているのがわからず、興味を失わせてしまいますので注意しましょう。
まとめ
今回は、記事コンテンツにおいて重要な要素となる「リード文」について解説しましたが、いかがでしたでしょうか? 今まで何となく書いていた方は、その役割を理解したうえで、読者にとって魅力的なコンテンツを提供するように心掛けましょう。