「お申込みフォーム」や「お問合せフォーム」など、企業のWebサイトで設置されることの多い入力フォーム。
入力フォームにはユーザーが問合せを送るハードルを下げる役割がありますが、誤った認識で設置してしまうと逆の効果を生んでしまう危険性も…
そこで今回は、「入力フォームを改善して見込み客を逃さない方法」について解説していきます。
入力フォームの途中離脱を防いで反応率を高めることは、申込数を増やすことにもつながりますので、ぜひ参考してみてください。
◆入力フォームって何のため?
そもそも入力フォームとは何のために設置するものなのでしょうか?
いちばんのメリットは、メールを使用しなくてもよいという利便性にあります。サイト内から直接送信できるため、Webサイトからの離脱を防ぐことができます。
第2に入力の手間を省く役割があります。 チェックボックスやラジオボタンなどを使用し、質問内容を選択できるようにすれば、ユーザーの入力の手間を省くことができます。
第3に問合せに対する一次対応の自動化です。 ユーザーからの問合せに対して自動的に返信メールを送る設定をしておけば、迅速な一次対応が可能です。
さらに、入力項目を設定することで、必須となる情報を漏れなく記述してもらえることもメリットのひとつです。
◆反応率を高める! 入力フォームの5つの重要ポイント
せっかく問合せをしようとしたのに、入力フォームが適切でないために途中で離脱されてはもったいないですよね。 入力フォームからの離脱は、見込み客を逃していることと同じです。
入力フォームを適切に導入するための重要なポイントは下記の5つです。
1)入力項目はなるべく少なく、シンプルにする
「それって、本当に今聞いた方がいいんですか?」
企業のお問合せフォームで、思わずそう言いたくなるような入力項目が多いものを見かけたことはありませんか。
入力項目が多いと誰でも面倒に感じるものです。 項目は、必要最低限に抑えましょう。
目安としては、1分間以内にすべて入力できるかどうか。 実際に入力してみてそれ以上かかる場合は改善をはかりましょう。
2)入力例を書いておく
入力例を書いておくと、ユーザーが記入に迷ったり、誤った内容を記入するリスクを下げることができます。 パッと見て、何を入力すればよいかわかるようにしましょう。
3)冒頭で要件を選択できるようにしておく
「今すぐ申込みたい」「相談したい」「資料を取り寄せたい」など、お問合せの内容(要件)を冒頭で選択できるようにしましょう。
その理由は、まずはクリックひとつで要件を選択してもらい、入力し始めてもらうことで反応率を高めることができるからです。
また、ユーザーがどの段階にあるかを把握することも理由のひとつ。 「今すぐ」を選んだユーザーには速やかに対応し、他への流出を防ぎましょう。
4)個人情報に保護方針を明示し、不安を与えない
お問合せフォームには、利用目的をしっかりと明記をする必要があると定められています。プライバシーポリシー(個人情報保護方針)を作成して、ユーザーに不安感を与えないようにしましょう。
またフォーム送信後の対応について、下記のように明記しておくと、ユーザーの不安を和らげます。
-
- (例.1)ご回答までに一週間ほど要する場合がございます
- (例.2)場合により、お電話を差し上げる場合がございます
など。
5)入力フォームへのリンクを目立たせる
問合せの反応率を高めるには、入力フォームへのリンクを目立たせることも効果的です。サイトカラーに適した色のボタンを設置しましょう。
また「問合せ」と記載するだけでなく、「無料キャンペーンの申込みはここから!」などのように、テキストリンクを工夫するだけで反応率がUPする場合もあります。
マーケティング業界では、問合せフォームの最適化を意味する「EFO」と呼ばれる言葉があるほど重要なものだと考えられています。
入力フォームを設置している方は、改善の余地がないか今一度見直してみてはいかがでしょうか。