さて、「商品紹介」を磨いて売り上げをUPする方法、第3回は、動画による商品紹介のコツについて解説します。
前回までにお伝えした、
- 購入者にどんなお得(ベネフィット)があるのかを示す
- 商品に込められたストーリーを語り、共感を得る
というポイントをおさえたうえで、動画を活用すれば、より商品の魅力を効果的に伝えられる、訴求力のある紹介が可能です。
◆商品紹介動画の背景とメリット
近年、企業による動画の活用が普及した背景としては、スマートフォンの普及に伴い、スマホひとつで誰でも高画質な動画を手軽に撮影、編集、配信できるようになった点があげられます。
さらに、2020年には4Gの最大100倍という超高速規格5Gが順次本格化されることもあり、インターネットを介した動画の活用は、今後ますます促進されると考えられています。
これからは、消費者も動画による商品紹介を当然のことのように求めるようになっていくことでしょう。
動画を利用する最大のメリットは、商品にまつわる膨大な情報を短時間で伝えられる点に尽きます。動画は、一般的に文字情報に比べて5,000倍の情報量といわれています。
また制作した動画は自社のホームページにとどまることなく、さまざまな場面で活用することができます。
- 例えば、
- 動画投稿サイト
- SNS
- 動画広告
- 店頭ディスプレイ
- 営業用資料(タブレットなどを活用) など
誰でも簡単に動画を作れる時代ですから、まだ動画を活用していないあなたもぜひ検討してみてください。
◆商品紹介動画の効果をアップする3つのコツ
商品紹介動画を作る際には、購入者にどんなメリットがあるのか、購入者の視点に立って企画を練りましょう。
商品紹介用の動画作りには、押さえておきたいコツが3つあります。
1)まずはターゲットを決める
まずは「誰に」「何を」伝えるための動画なのかを明確にしましょう。
商品の動画を格好よく撮る、美しく撮る、おいしそうに撮る…、といったビジュアル面も大切ですが、ターゲットを決めて、そのニーズに応えられる動画を作成しましょう。
2)速攻で心を掴み、2分以内に収める
視聴者は長過ぎる動画は視聴の離脱の原因となります。2分以内を目安に作成しましょう。また、インターネット動画では、内容に関係なく最初の15秒で5割が離脱するといわれています。
最初の10秒で視聴者の心を掴む工夫が必要です。
3)テロップやナレーションで情報量アップ
複雑な情報には、ナレーションや字幕を適切に付け、視聴者が理解しやすくなるよう情報を整理しましょう。
商品の紹介動画では、視聴者にとっては聞きなれない言葉や情報なども多く含まれていることがあります。補足情報があれば、視聴者にとっても理解しやすいコンテンツになるでしょう。
◆「動画だからこそ伝えられること」を意識しよう
商品の色合いや形は写真1枚でも伝えることができます。さらに店頭で実際に手に取れば、手に取った感触や匂いまで伝えられますよね。
では、「動画だからこそ伝えられること」とは何なのでしょうか?
それは、商品の見えない部分にスポットを当てた紹介動画です。
例えば、
- 徹底した管理のもと製品が作られている様子
- 熟練職人による作業工程
- 商品の詳細な機能や性能の視覚的なデータ
- 商品の使用前、使用後の比較
- 商品の提供者や職人の想い
- 商品の購入者の感想 など
このような見た目だけでは伝えられない商品の魅力を動画にすることによって、商品に付加価値を与えることができます。
あなたの提供する商品にも、動画だからこそ伝えられる商品の魅力がきっとあるはずです。そこにスポットを当てれば、他社との差別化もはかることができるでしょう。
◆まとめ
まずはターゲットを定め、動画によって何をどう伝えればいちばん刺さるのか、購入者の視点に立って商品の紹介内容を練りましょう。
これまで紹介した「ベネフィット」と「ストーリー」を意識しつつ、「動画だからこそ伝えられる」商品動画を制作して、売り上げUPを目指してくださいね。