さて、皆さんは、自社の取扱商品(サービス)の紹介に苦労した経験はありませんか?
自社の商品に自信があっても、いざ言葉で伝えようとすると、その魅力をちゃんと伝えることは簡単ではありませんよね。
そこで、今週から3回にわたって「商品紹介」をテーマに解説します。
◆「商品紹介」では、基本的な情報だけではダメ?
皆さんは今、商品紹介ページにどんな情報を載せているでしょうか?
まず思い浮かぶのは基本仕様ですよね。
商品にもよりますが、例えば下記のような内容がすぐに思い浮かびます。
- 価格
- サイズ
- 重さ
- 素材
- 色
- パッケージや商品の写真 など…
しかし、これらの基本情報はあって当たり前。これだけでは、商品の魅力を伝えきることはできません。サイズや素材などは、パンフレットを見ればすぐにわかる情報です。
そこで、商品の「特徴」をあわせて書いていらっしゃる方も多いでしょう。
「新開発の専用土鍋を採用した炊飯ジャー」
「天然素材を使った、国内専門工場で製造した乳液」 など…
このような商品の「特徴」が記載されていれば、「仕様」だけを記載するよりもはるかに効果的ですが、商品の魅力を伝えるという点では、まだ足りません。
さらに商品紹介を充実させるには何をすればいいのでしょうか?
◆購入者視点で「商品から得られるメリット」を書く
商品紹介のページでは、仕様や特徴以外に何を書けばいいかというと、
商品の特徴によって、購入者が具体的にどんなメリットを得られるのか、購入者がちゃんとイメージ出来るように書く、ということが大切です。
販売者はどうしても販売者の目線にたってしまい、商品の性能ばかりをアピールしがちです。
でも購入者がいちばん知りたいのは、その商品を買うとどんなメリットがあるか、どんな得があるか、ということです。
「新開発の専用土鍋を採用した炊飯ジャー!」
というようなコピーでは、購入者にどんな得があるかわかりませんよね。
「新開発の専用土鍋」だから、
↓
「蓄熱性、遠赤効果が約280度の高火力を生み出す」
なので、
「香り高く甘みのあるごはんに炊き上げられる」
このように、「仕様」+「商品の特徴」+「購入者が得られるメリット」とすると、購入を検討している人は、購入後の利用シーンを具体的に思い浮かべることができます。
特徴は〇〇 → 〇〇だから、こんなにお得ですよ。
このような考え方で、あなたもさっそく商品紹介を作ってみましょう。
◆購入者の視点に立って「ベネフィット」を考える
このように商品の特徴によって購入者が得られるメリットを、「ベネフィット」と呼びます。
開発者にはもともと、「専用土鍋を開発にした」理由があるはずです。その理由こそが、ベネフィットになります。
ところが購入者目線でものを売ってしまうと、「専用土鍋を新開発」したという特徴ばかりを語ってしまいがちです。
商品紹介では、一度購入者の視点に立って「ベネフィット」を検討し、「あなたにとってどんなにお得なのか」を伝えるようにしましょう。
◆まとめ
今回は、商品紹介の基礎として、自社商品を紹介する方法について解説しました。商品を紹介する時には、購入者にとってどんなベネフィットを提供できるのか考えて紹介ページを作成しましょう。
次回は、「商品に込められたストーリー」を活用して、共感を獲得し、商品紹介をより充実させる方法について解説していきます。