今回は「複数サイトの使い分け」をテーマにした後編です。
前回は複数サイトを使い分けるメリットと、複数化する場合の大まかな 分類法について解説しました。
今回は、複数サイトを使い分けるリスクや実際に複数化する際に必要な ドメイン等の使い分けについて解説します。
◆複数サイト化に対応できるか?
複数のホームページを使い分けるメリットはいくつもありますが、 すべての人にとって有益とは限りません。
成果を出すためには、それぞれのWebサイトの運営に時間と手間をかけ なければなりません。
そのため、サイトの運営負担が増し、対応できないというリスクが発生 したり、コストに見合った成果をなかなか発揮できない場合もあります。
◆複数のサイトに分ける際の3つのポイント
複数のホームページを使い分ける際に基本となる考え方は、 「誰に、何を、どう伝えるか」はっきりさせることです。
1)何を目的にしたサイトか明確にする
いちばん大切なのは、何を目的にしたサイトなのか、はっきりさせること。
「目的の明確化」をせずにサイトを立ち上げても、金銭や時間的コスト ばかりがかかり、得るものの少ないサイトになってしまう可能性があります。
もし、サイトの目的がはっきりしないのであれば、複数のホームページが 本当に必要なのか考え直す必要があるかもしれません。
2)各サイトのターゲットを絞り込む
複数のホームページを開設するためには、ターゲットを絞り込むことが 大切です。ターゲットを詳細に設定すると、どうすれば成果を得られる のか、その道筋を検討しやすくなります。
3)コンテンツを充実させ、各サイトの専門性を高める
目的を達成するためには、ターゲットとなるユーザーにとって有益な 情報を充実させていく必要があります。絞り込んだターゲットが必要と する情報を更新していくことで、サイト自体の専門性も高まります。
◆複数サイトを運営する2つの方法
1)別ドメイン
別ドメインは、1つのサーバーで複数の独自ドメインを取得し、 ドメイン毎にサイトを分けて個別のホームページとして運営します。
<事例>
-
- https://nextcms.kbhoho.com/ (NextCms仙台ホームページ Webサイト)
- https://kbhoohoo.com/nextcms/ (NextCmsブログ情報サイト)
NextCms仙台ホームページ関連のWebサイトでも、ブログ情報サイトでは、ドメインが異なります。
2)サブドメイン
サブドメインは、独自ドメインの前に自由な文字列を追加して作成しま す。独自ドメインを取得していれば、無料または安価で取得することが できます。
サブドメインを取得するには、サブドメインに対応したサーバーを用意 する必要があります。サブドメインに対応していないサーバーもありま すので確認が必要です。
個別のウェブサイトとしての扱いになり、ドメインのSEOの評価を共有 することはありません。
<事例>
-
- https://ja.wikipedia.org/ (日本語版Wikipedia)
- https://en.wikipedia.org/ (英語版Wikipedia)
◆サイトを複数化する方法の選び方
複数サイトを開設する場合、 必ずしも全員に当てはまるとは限りませんが、目安として、
- サービス性やターゲットが異なる場合 → 別ドメイン
- 会社名やサービス名の認知度が高い場合 → サブドメイン
という方法をおすすめします。
◆まとめ
今回は、複数のサイトを使い分けるメリットやリスク、具体的な開設の 手段などをご紹介しました。
これまで複数のサイトを運営することを考えていなかった方は、 サイトの充実度や反応を見て、複数サイトを立ち上げることも検討して みてはいかがでしょうか?
新しく開設するそれぞれのホームページのターゲットと目的をよく考え、 ぜひ今後のホームページにお役立てくださいね。