今回はホームページに載せる「代表あいさつ」についてお話しし ます。
企業のホームページに掲載するコンテンツのなかで、真っ先にあげられ るのが企業情報です。
たとえば、会社の基本情報、代表あいさつ、企業理念、事業紹介、沿革 やアクセス情報などがあげられます。
それらの中でももっともユーザーに共感や信頼を与えられる項目は、代 表あいさつです。
特に中小企業では大企業とは異なり、代表者の想いは企業そのものをあ らわす大切な言葉です。
◆代表あいさつは本当に必要?
代表あいさつを掲載することに対し、どれだけの意味があるのか、疑問 に思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。
大企業のホームページを覗いて代表あいさつを見てみると、小難しい言 葉が並んでいることが多く、親近感よりも距離感を感じてしまうかもし れません。
実際のところ、SEO対策の効果もほとんど効果がないようです。
しかし、代表あいさつを載せる目的は、ホームページに訪れた人たちに 代表者の考えを知ってもらい、共感と信頼を得ることにあります。
どんな志に基づいて、どんなことを実現しようとする企業なのか、ホー ムページに訪れた一人ひとりに語りかけるつもりで挨拶をしましょう。
ユーザーが商品(サービス)の購入を迷った際には、代表あいさつが、 決め手となるかもしれません。
大企業では、当たり障りのない、型にはまった代表あいさつを目にする こともありますが、そのような内容ではユーザーの心は動かせません。
読む人が共感を覚えるような、あなたにしか書けない代表あいさつを心 がけましょう。
◆心を掴む「代表あいさつ」を書くコツ
それでは、特に中小企業のホームページではどんなあいさつ文を書けば よいか具体的にお話ししましょう。
代表あいさつにぜひ入れておきたい要素は、
- あなたの誇れる経歴や実績、資格など
- 苦労話や失敗談を含む、会社の設立から今日までの経緯
- あなたの人柄が感じられる顔写真
以上の3つです。
1)あなたの誇れる経歴や実績、資格
経営者であるあなたの、学歴や、これまでのビジネスでの成果、あるい は取得した資格などを書きましょう。
なぜなら経歴や成果は、あなたを評価するわかりやすい指標となるから です。これらですべてが判断されるわけではありませんが、有ると無い では得られる「信頼感」は大きく異なります。
2)会社の設立から今日までの(苦労話や失敗談を含む)ストーリー
あなたが起業してから現在までの経緯を書きましょう。
なぜなら、本当は黙っていたいような失敗談や、順風満帆とはいえない 苦労話を交えてこれまでのストーリーを紹介すれば、ユーザーはあなた の物語に「共感」を覚えることができます。
失敗を乗り越えたあなたのメッセージは、力強さが増すことになります。
3)あなたの人柄が感じられる顔写真
あなたの人柄が伝わる顔写真を載せましょう。
なぜなら、顔写真が示せば確実に得られる信頼大きくなるからです。
株式会社ESSPRIDEが中小企業を対象に行った調査によると、
一般社員の79.0%の人が顔写真がある会社のほうが信用できると答える 結果になりました。
不機嫌に見える表情や感情を感じられない表情をさけ、お客さまから信 頼を得られるように穏やかな表情の写真を載せましょう。