今回は動画初心者が動画を自作する方法を解説します。
ホームページに動画を掲載すれば 文章だけでは伝えきれなかった企業の雰囲気や 商品の魅力を直観的に伝えることができます。
動画は写真と比べても伝達できる情報量は 5,000倍もあるといわれています。
◆動画コンテンツは誰でも低コストで作れる時代
ひと昔前までは、ビジネスに対応した動画を制作するには 高スペックな編集用パソコンや高額なビデオカメラが必要でした。
しかし、最近では「iPhone」で撮影されたハリウッド映画が 劇場公開されるなど、美しい映像が手軽に撮影できる環境が 整ってきました。
もちろん派手なエフェクトを加えた映像制作や綿密な台本が 必要となるプロモーション動画にはプロの技術が必要ですが、 工夫次第で初心者でも魅力的な動画を制作することは可能です。
動画制作会社に依頼すれば数十万円かかるコストも 自社で制作すれば低コストに抑えることができます。
◆用意するもの
まずは動画コンテンツを制作するうえで必要最低限、 用意しておくものを確認しておきましょう。 必要最低限に絞れば、それほど多くのものは必要ありません。
<必須機材>
- ビデオカメラ
コンテンツの内容にもよりますが、撮影はスマホカメラでも可能です。 一眼レフカメラの動画機能を使えば、民生品のビデオカメラよりも 美しいボケ味のある映像を撮ることも可能です。 - 三脚
手ぶれの激しい動画をずっと見ているのはつらいですよね。 なるべく手持ちでの撮影は避けましょう。 - 編集用のパソコン
スマホで撮影した場合、アプリを使って簡単に編集することも可能です。 しかし、パソコンがあればタイトルや字幕を付けたり、BGMやナレーションを 挿入するなどより自由度の高い編集が可能になります。
編集ソフトのパッケージに書かれている推奨スペックを満たした パソコンを用意しましょう。
<あると良いもの>
- 外付けのマイク
インタビュー動画など、声を録る撮影ではマイクも重要です。 民生品のビデオカメラやスマホは、録音機能が弱点です。 余計なノイズを拾ってしまって肝心な声が聞こえづらかったり、 必要な音が聞こえないこともあります。
外付けのピンマイクやガンマイクを用意すれば録るべき音を しっかりと録音することができます。 ヘッドフォンで音を確認しながら撮影しましょう。
もし、カメラに外付けマイクの入力端子がない場合は、 ICレコーダーなどを用いて別録りで対応しましょう。
- 照明機材
最近のビデオカメラは機能が向上し、ある程度暗い場所でも 撮影できるようになりました。 しかし、暗い室内などでは照明機材が必要な場合もあります。
100円ショップで売っているカラーボードにアルミホイルを貼って 手作りでレフ板を作れば、自然光を反射させて、美しい映像を 撮ることもできますよ。
- 動画編集ソフトについて
無料の動画編集ソフトもありますが、BGMや効果音を 追加できなかったり、エフェクト機能がない場合もあり、 機能的には十分とはいえません。
1万円前後の編集ソフトには、初心者が使うには十分の機能を備えています。 日頃からパソコンに触れている方であれば、 マニュアル本が一冊があれば編集作業もすぐに慣れるでしょう。
◆動画コンテンツの制作の流れ
では、動画コンテンツを制作する大まかな流れを説明します。 内容によっては作業は変わってきますが、 おおむねこのような作業をへて仕上げていきます。
1)企画:どのターゲットに何を伝えたいか考える
企業が制作する動画には下記のようなコンテンツが考えられます。
- 経営者、スタッフ、職場などの企業紹介
- 商品、サービス内容の紹介
- 商品、サービスのマニュアル動画(使い方など)
- 企業やサービスなどのイメージUPさせる動画
- 顧客のレビュー動画(事例紹介やインタビューなど)
- イベント・セミナー動画 など
これらのコンテンツを通じて、誰に何を伝えたいかを考え、 そのために必要な内容を企画しましょう。
2)台本作り:絵コンテ・台本(構成)を作成する
次に具体的にどんな映像を撮るか決めましょう。 簡単な絵(絵コンテ)を描くと他のスタッフとイメージを 共有しやすくなります。
絵コンテが難しい場合は、「字コンテ」を書いて、 何をどんなサイズで撮るのか、文字にします。 ナレーションが必要な場合には、ナレーション原稿も必要です。
3)撮影:効率よく撮影する
効率よく撮影できるように、撮影の順番などを考えて スケジュールを組みましょう。 撮影本番前には、出演者の身だしなみを整えるのも大切です。
また背後に余計な映り込みがないか確認しておきましょう。
撮影本番前にリハーサルをしておくと、 撮影者も出演者もスムーズに対応できます。
4)編集:映像をつなぎ、映像や音声を整える
必要のない箇所を削り、映像ををつなぎます。
BGMなどを追加すると演出の意図が伝わりやすくなります。
Youtubeが提供している「オーディオ ライブラリ」には、 無償で商用利用ができるBGMや効果音が多数揃えられていますので そうした音声素材も上手く活用しましょう。
暗い映像を明るくしたり、ノイズを軽減して動画を仕上げましょう。
動画の活用は必ずしもビジネスの成功に必要な条件ではありません。
しかし実際に動画を活用している企業では、多くの成功事例が 報告されています。
SNSと連動して動画を拡散させてサービスの認知度を上げたり、 企業の雰囲気が伝わる動画を掲載して採用活動に活用するなど 動画には多くの可能性を秘めています。