さて、「ビジネスにホームページは必須」という考え方は すっかり浸透し、ほとんどの企業がホームページを運営しています。
しかし中小規模の企業では、「ホームページを活用して売上が上がって います!」という企業と「あるだけで全然上手くいってません!」とい う企業とで、明暗が大きく分かれているのが現状です。
そこで今回から3回に渡り、中小企業のホームページが上手くいかない 状況を挙げ、どのような対策をしていけば、ホームページをビジネスに 役立てられるようになるのかを考えていきましょう。
◆「ホームページが上手くいっていない」とは
始めに、「ホームページが上手くいっていない」というのは、どのよう な状況なのかをあらためて整理しましょう。
<運営はしているけど問い合わせや成約につながっていない>
ホームページがあり、担当者が社内にいるものの、あまり詳しくないの でなかなか成果につながらない、というケースです。
担当者が他の業務と兼務でホームページ運営の時間があまり取れないな どの状況もあります。
<完成はしたものの運営せずに放置されている>
ホームページは作ったものの、誰が管理運営するのか決められておらず、 更新や改善されずにそのままになっているケースです。
ただホームページがあるだけでは、成果にはつながりません。
<古い情報が掲載されイメージダウンや誤解につながっている>
ホームページがだいぶ前に作られたまま、更新がストップしていて、古 い情報で見た人に誤解を与えたり、信頼を損なったりしています。
成果につながらないだけでなく、イメージダウンにつながってしまう一 番残念なケースです。
さて、このような「上手くいかない」状況の原因は、なぜ中小企業で発 生しがちなのでしょうか?そして何らかの対策はあるのでしょうか?
上手くいかない原因は、大きくわけて、次の4つがあります。
- 人材不足
- 予算が確保できない
- 効果の予測や実感ができない
- 経営層の不勉強
今回は、4つある原因のうち、1つだけご紹介しましょう。
◆原因1:人材不足
上手くいっていない企業のほとんどが挙げる原因は「人材不足」です。
ITやWEBに詳しい人材がいない、専任のWEB担当者を置けない、 兼務で担当者を置いてもホームページに時間を避けないといった具合で す。
そもそも人が採れない、専任者を採用しても見合う効果が出せるかわか らないなど、いろいろな理由があります。
確かに中小企業が専任のWEB担当者を採用するにはリスクがあります。 そのため、ホームページを管理運営してくれる担当者を外部委託するな ど、外注を上手く使うことがポイントです。
社内に詳しい人がいないため、そもそも何から取り組んだらいいかわか らないというケースもあります。
そういった場合は、WEBコンサルタントやWEB制作会社など、適切 なアドバイスをくれるアドバイザーに頼るのもひとつの方法です。
ただし、アドバイザーや外部の担当者にまかせっきりはNG。企業が主 体的に学び、活動しながら、ホームページを活用していこうという意識 を持っていないと上手くいかず、コストだけがかかってしまうので注意 が必要です。
次回も引き続き、「ホームページをビジネスに 役立てられるようになるには?」をご紹介していきます。
お楽しみに。