さてこれまで複数回に渡り、書くことが苦手な人に向けて、セールスWebラ イティングの基本をお届けしてきましたが、今回が最終回です。
これまで、
- セールスWebライティングとは読む人の行動を促す文章
- 目的を明確にし、ターゲットを絞るのが書き方のポイント
- 準備に時間を割くと、スムーズに文章を書ける
といった内容を解説しました。
今回は、文章を書いた後に行いたいことを3つご紹介します。
◆1.ポイントを要約してみる
一通り書いた後、文章を読み返しながら、重要なポイントを3つ×50 文字程度で要約してみましょう。
要約すると、文章の言いたいことが見えてきます。
上手くまとまらない、あるいは、想定していた「言いたいこと」とポイ ントが違っているというときは、書いている間にずれが生じてしまった かもしれません。
さっと要約でき、要約した内容がもともと想定していた「言いたいこ と」とズレていなければ、その文章は理解しやすいものになっていると 言えます。
◆2.読んで行動したくなるかをチェック
さらに、文章を読み返して、行動を起こしたくなるかを確認します。
例えば、その文章の目的が「資料のダウンロード」であれば、読んだ後 に資料をダウンロードしようと思えるかを確認しましょう。
書いた直後は自分自身で客観的に見るのは難しいことが多いため、他の 人に確認してもらうのがベストです。
読んだ後、単に感想を求めるだけでなく、「これを読んで資料をダウン ロードしようと思えたかどうか」を教えてもらうとよいでしょう。
◆3.PDCAサイクルを回す
セールスWebライティングでは、最初に書いた文章では思うような反応を得 られないこともあります。
そのときに重要なのは、評価と改善を行うことです。いわゆるPDCA サイクルの「Check」と「Action」にあたります。
この文章のどの点が、読者の行動につながっていないのかを分析・確認 し、それに従って文章を改善します。
例えば、キャッチコピーを変更するなどはよく行われる改善方法です。 どのキャッチのときに、最も反応が良いのかデータを蓄積しておくと、 今後のライティングにも役立ちます。
文章の改善は、一度で終わりではありません。改善した文章の成果を確 認し、さらに改善を繰り返して完成度を上げていきましょう。
PDCAサイクルを回すことを考えると、ホームページはセールスライ ティングととても相性の良いツールです。紙などの印刷物と異なり、す ぐに修正できるところがホームページの利点と言えます。
その利点を生かすためにも、スピード感を持ってPDCAサイクルを回 しましょう。そのためには、業者に更新を頼むよりも、自社で更新でき るホームページを持っているほうが有利です。
以上、4回に渡って、文章を書くことが苦手な人に向けてセールスライ ティングの基本を解説してきました。
行動につながる文章を書けることは、大きな財産になります。この連載 を読んで「苦手だけど書いてみようかな」と思われる方がいれば幸いで す。