006情報収集と設計図の作成

◆情報を集めよう

文章の目的が明確になったら、書きたい内容について情報を集めます。
情報の集め方は、文章のテーマによっても異なりますが、

・業務の担当者など詳しい人に話を聞く
・お客様にヒアリングする
・ネットや書籍などで調べる
・自分の体験や考えを洗い出す

といった方法が挙げられます。

書く前に、多くの情報を自分の中にインプットしておくと、文章に説得力や厚みをすことができ、反応を得られるようになります。

「情報量が増えると、支離滅裂のまとまらない文章になるのでは?」と疑問もわくかもしれませんが、大丈夫です。

情報が多ければ、たくさんの中からその文章に合うものを取捨選択できます。少ない情報で文章を組み立てるよりも、ずっと楽になるので、ぜひたくさんの情報を集めるようにしてください。

次にご紹介する「設計図を作る」段階が、情報を取捨選択する作業です。

◆文章の設計図を作ろう

目的を明確にし、情報を収集したら、「文章の設計図」を作ります。

「目次を作る」「小見出しを作る」つもりで、文章全体の流れ・構成を書き出してみましょう。

設計図を作らずに文章を書き始めると、書いているあいだに何を書いていいかわからなくなったり、書き終わって読み返すと筋が通っていない文章になっていたりします。

設計図を作ることで、「この部分では何を書くか」が明確になり、書いているあいだも混乱しなくなります。

ぜひ文章を書く前に設計図を作ってみてください。

文章の構成にはいろいろなパターンがありますが、以前ご紹介した「PREP法」など、決められたパターンを知っておくと、さらに設計図を作りやすくなります。

反応アップ文章術「PREP(プレップ)法」

設計図の段階で、話の筋は通っているか、説得力はあるかなど、誰かにチェックしてもらうことも、反応が得られる文章を作るポイントです。

◆事前準備が7割

ここまで来たら、あとは設計図に従って文章を書いていくだけです。

「てにをは」や文章のリズムはあまり気にせず、

・最初に決めた目的に沿っているか
・設計図と違う流れになっていないか

に注意しながら、いったん書き上げてみましょう。

事前準備に結構な時間を割いたかもしれませんが、文章を書く時間は、かなり短くなったのではないでしょうか?

事前準備に7割・書く時間は3割程度になっていれば、かなりスムーズに進んでいると言えます。

繰り返し書いているうちに、ちょっとした文章なら頭のなかで設計図を組み立てられるようになります。書くのがさらに速くなり、余裕ができて、いろいろな文章を書けるようになるはずです。