049 ユーザーに安心して購入してもらうには！

さて今回は、ホームページや広告などでよく使われる手法の「権威付け」について解説します。

健康食品や化粧品の広告に「○○医学博士が認める」「女優の○○さんもご愛用」「顧客満足度No.1」といったキャッチコピーが掲載されているのを見たことはないでしょうか。

これらは、推薦文や受賞歴を伝えて商品に付加価値を加える「権威付け」と呼ばれる手法です。

権威付けは、あまり知られていない商品や、よしあしを判断しにくい商品に特に有効で、よく使われています。

それというのも、「買っても大丈夫か判断しにくい」商品は、権威付けで「買っても大丈夫な証拠や根拠」を与えると、ユーザーに安心して購入してもらいやすくなるからです。

権威付けには、いくつかの種類があります。今回は代表的な５つをご紹介しましょう。

メディアに出ている有名人・著名人や、専門家、業界で名前を知られている人の推薦文やコメント、写真などを掲載するのは、権威付けの一つです。

【例】新聞広告・雑誌広告・ネット広告でもよく見かける以下の健康食品は、漫画家のやくみつるさんが推薦していることで知られています。

商品や店舗、開発者がもらった賞の受賞歴を掲載するのも、権威付けでよく使われる手法です。

【例】
下記ショップでは、ヘッダー部に「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」の受賞歴が表示されています。

▼【楽天市場】ベビー用品の大型総合ショップのネットベビー
https://www.rakuten.ne.jp/gold/netbaby/

店舗数No.1、売上No.1など、「たくさんの人が利用している」と「数」で権威付けする方法もあります。

【例】
下記の不動産仲介会社では、「全国直営仲介件数No.1の豊富な実績（平成２８年度）」「全国直営店舗数No.1」といった実績を冒頭でうたっています。

新聞や雑誌に掲載された記事や、テレビの取材を受けた様子を掲載するのも、有効な権威付けの一つです。

【例】
旅館やホテルなどでも、メディア掲載ページなどを作って「人気の宿」という印象を与えています。

＜５.資格・認定・経歴＞

公的な資格や認定、経歴を持っていることを、証明書の画像などとともに掲載するのも、効果的な権威付けです。

【例】
以下は、中古車販売で「メーカー認定」であることを表記し、競合と差別化をしている事例です。

さまざまな権威付けの手法をご紹介しましたが、狙うターゲットによって有効な権威付けは異なります。

どのような権威付けを行うかを検討するときは、「ターゲットが一番信頼できる権威は誰か・どんなものか」を必ず考えるようにしましょう。

例えば「ターゲットが女子高生の化粧品」という場合、医学博士の推薦文よりも、人気インスタグラマーの投稿を紹介するほうが心に響くと考えられます。

一番効果の高い権威付けを準備できるよう、考えてみてくださいね。