さて、前回から2回にわたりエステサロンを例にとって、ホームページの役割についてお話しています。今回はその2回目です。
◆前回のおさらい
前回は
- 今までブログやSNS、ポータルサイトに情報を出していた
- ホームページを作る必要性ってあるの?と迷っている
そんなエステサロンオーナーさんに向けて、自店のホームページを作っ たほうがよい理由をお話しました。
以下、前回のまとめです。
- お店の情報を出すだけならブログやFacebookページ、ポータルサ イトでも可能 ・エステサロンを探してインターネットで情報を見ているお客さん は技術や価格もさることながら「このサロンで特別な時間を過ご せそうか」という疑問を持っている
- その疑問を解消するには、デザインを含めたホームページ全体を 通してサロンの世界観(コンセプト)を伝える必要がある
- ブログやFacebookページ、ポータルサイトではそれができない
- わざわざ自店のホームページを作る理由は、「サイト全体を通し てサロンの世界観を伝えるため」
それではキーワードである「世界観」について、もう少し掘り下げてみ ましょう。
◆世界観(コンセプト)は押し付けるものではない
サロンの世界観(コンセプト)を伝えるというと、好みに走るという勘違 いが起きることがありますが、世界観はお客さんに押し付けるものでは ありません。
お客さんの中にも、こういう時間を過ごしたいという「価値観」があり ます。
どんなに綺麗であっても、自分の価値観に合わない、押し付けられた世 界観のなかで時間を過ごしたくはないものです。
お客さんの「価値観」とサロンの「世界観」がぴったり合うと感じたと き、お客さんは行動します。
◆お客さんの価値観とサロンの世界観(コンセプト)が離れているとき
お客さんの価値観とサロンの世界観(コンセプト)が離れていると、成果 には結びつきません。そのとき、取れる方法は2つです。
- ・相手を変える
- ・世界観(コンセプト)を変える
お客さんの価値観自体を変えることは非常に難しいため、世界観はその ままでターゲットを変更するか、ターゲットはそのままで世界観を変え てみることで、合うポイントを探ります。
なお、ターゲットも世界観も合っているのに、ホームページで上手く表 現できていないというケースもあります。その場合はデザインやコンテ ンツの修正が必要です。
また、ホームページで表現する世界観が実店舗とずれていると、それは ユーザーを落胆させる原因になります。「ホームページのイメージはよ かったのに、サロンへ行ってみたら印象と違った」というのは、1回目 はよくても次がありませんので、避けるべきです。
エステサロンオーナーが自店のホームページで行うべきたったひとつの こと、それはサロンの世界観を伝えること。
(ただしその世界観は、ターゲットの持つ価値観とぴったり合っている ものであること)
この点を意識することで、価値のあるホームページにすることができる はずです。またこのホームページで表現する世界観が大切なのは、エス テサロンだけでなく、多くの業種で共通したこと。
飲食店や旅館でも、店や宿の雰囲気やそこで過ごせる時間が好きでいら っしゃるお客さんもいます。そういったお客さんは、その店・宿の世界 観に惹かれているのです。
お客さんは、そのお店の世界観に共感することでファンになってくれま す。ホームページで表現する世界観には、ぜひ気を使ってみてください。