047 ホームページの役割(その1)

さて、今回から2回に渡り、ホームページの役割について、お 伝えしていこうと思います。

これだけインターネット集客が一般化してきた世の中ですが、ポータル サイトやSNSだけを利用し、自社のホームページを持たない方もまだ まだたくさんいらっしゃいます。

そうした場合、ホームページを作る必要性ってあるの?と疑問に思われ る方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、ポータルサイトやブログだけで、インターネット集客は十分な のでしょうか?

ここでは、エステサロンのホームページ制作を一例として、ホームペー ジを作ったほうがよい理由や、ホームページを作るにあたって意識して おきたいことをお話ししていきます。

◆なんのためにホームページをわざわざ作るの?

ここでいうホームページとは、自店独自のサイトのことです。無料ブロ グやFacebookページもあるのに、どうしてお金をかけてホームページを 作る必要があるのかについて、まず考えたいと思います。

キャンペーンの告知、お店の場所や電話番号などを伝えたいだけなら、 ブログやFacebookページ、ポータルサイトだけでも可能です。

では、サービス内容やメニュー表、価格を見やすくするため?

答えはノー。

それももちろん伝えることは大事ですが、わざわざ自店のホームページ を作ったほうがいい理由は他のところにあります。

◆サロンにくるお客さんの気持ち

では、エステサロンに来る前の人がどんな気持ちでインターネットの情 報を見るかを想像してみましょう。

ひとくちにエステといってもいろいろな業態があり、

  • サービス内容や技術
  • 施術の効果
  • 職場や自宅からの距離
  • 価格

など、知りたい情報や気になるポイントはさまざまですが、意識してお きたいのは、

  • お店でどんな時間を過ごせるか

が、お客さんの心を動かす大きな要素になっているという点です。

これはエステサロンやリラクゼーションサロンならではのポイントです。

サロンは、日常とは別の癒しの空間。

お客さんはサービス内容を買うというより「お店で過ごす時間や体験」 を丸ごと購入しています。

エステサロンを探してインターネットで情報を見ているお客さんは技術 や価格もさることながら「このサロンで特別な時間を過ごせそうか」と いう疑問を持っているのです。

◆ホームページで伝えるべきは「世界観・コンセプト」

「このサロンで特別な時間を過ごせそうか?」

お客さんのこの疑問を解消すれば、来店へのハードルはかなり下がるで しょう。

その疑問を解消するには、デザインを含めたホームページ全体を通して サロンの「世界観・コンセプト」を伝える必要があります。

そういった意味でホームページの「見た目」は重要。世界観・コンセプ トの伝わるデザイン、写真、キャッチコピー、文章を用意して、お客さ んの「このサロンで特別な時間を過ごせそうか」という疑問を解決する のです。

それは、決められたフォーマットに情報を入れる個人ブログやFacebook ページ、ポータルサイトではできません。

わざわざ自店のホームページを作る理由は、「サイト全体を通してサロ ンの世界観・コンセプトを伝えるため」なのです。

次回は引き続き、キーワードである「世界観・コンセプト」について掘 り下げたいと思います。お楽しみに!