4つ目のSEO対策として、少々難しいテクニックをお話しします。それは、検索エンジンが好む「HTML」を使う、というテクニック。
ホームページを作るには、「HTML」という技術を使います。下図の右側に「HTML」のサンプルを載せていますが、このように細かい記号の羅列がHTMLです。
さてこの「HTML」ですが、とても自由度が高くて、ホームページ制作会社のデザイナーごとに微妙に違っています。
「W3C(World Woide Web Consortium)」という世界的な組織で、この「HTML」の書き方のルールを厳密に定めているのですが、現場のデザイナーは必ずしもこのルールを守りません。その結果、「分かりにくい」HTMLになってしまうことも少なくないのです。
イメージで言うと、社員にレポートを書かせたときに、分かりやすいレポートをまとめる社員もいれば、日本語や文章の構成が無茶苦茶で、何を書いてあるのかちっとも分からないレポートもある、という感じです。
Yahoo!やGoogleといった検索エンジンは、「分かりやすいHTML」で作られたホームページを高く評価します。
一方、デザイナーが自己流で作った「分かりにくいHTML」のホームページには、辛口の評価をします。簡単にいうと、「分かりにくいHTML」で作られたホームページは、検索結果の上位に表示されにくい、ということです。
◇CMSのHTMLは検索エンジン好み
一般に「CMSは検索結果で上位表示されやすい」といわれますが、その理由の一つに、「検索エンジンが好む分かりやすいHTMLでCMSが作られている」ことが挙げられます。
CMSを作る時に用いられる「テンプレート」は、その道のプロが検索エンジンの好む「分かりやすいHTML」であらかじめ作っています。そのためこのテンプレートを利用すると、誰でも「分かりやすいHTML」でホームページが作成できるのです。
自作でホームページを作ったり、あるいはスキルの低いデザイナーに頼むと、「分かりにくいHTML」となってしまいがち。分かりにくいHTMLでは、検索エンジンの評価が低くて、大きなハンディを背負うことになりかねません。
すでに「CMSで作ったホームページ」をご利用中なら、この「わかりやすいHTML」について、あまり心配する必要はありません。
でも、もしSEOにそれほど詳しくない制作会社に依頼する場合は、ぜひ「わかりやすいHTML」、具体的には「W3Cに準拠したHTML」で制作するようにお願いしておきましょう。
分かりやすいHTMLだけで上位表示されるわけではないのですが、HTMLが分かりにくいと、上位表示の大きな阻害要因になる場合がありますので、ぜひ気をつけてください。
以上、いろいろとお話ししてきましたが、SEO(検索エンジン対策)は、役に立つホームページ作りに避けては通れないポイントです。
いくら立派なホームページを作っても、誰もアクセスしてくれなければ宝の持ち腐れ。ホームページで反応をとるためには、一定のアクセス数を獲得するのが大前提なのです。
ただし、SEOの世界はとても奥が深くて、そう簡単に上位表示ができるものでもありません。ここで述べたSEOのテクニックだけでは上位表示できないケースも多いと思います。
それでも、ぜひ「ホームページにアクセスしてもらうためには、SEO(検索エンジン対策)というのが大切なんだ」ということだけは覚えておいてください。
ホームページを活用するためにSEOに興味を持って、ぜひ積極的に対策を施していただければと思います。