Ⅱ-2-2) ネットと実社会

さて、次図は「集客」と「セールス」の関係をまとめたものです。

「集客」と「セールス」の関係

下部の「実社会」は、御社を含めた通常のビジネスの世界です。多くの会社は、実社会で「集客」し、実社会で「セールス」します。

たとえば新聞の折り込みチラシでショールームに「集客」し、ショールームの営業マンが「セールス」する、そんな営業活動を行っているのです。

一方、上部の「ネット」は、ネットショップの世界。ネットで「集客」して、ネットでそのまま「セールス」します。ネットで「集客」も「セールス」も両方行うのがネットショップなのです。

そしてネットショップで成功するには、「ネットで集客するノウハウ」と、「ネットでセールスするノウハウ」の両方が必要になります。

この二つのうち、「ネットでセールス」するのは、とても高度なノウハウが必要。ネットでセールスしようとすると、実際にモノを見たり触ったりすることなく売らなければいけません。

お客さんに実物の商品を見せずに売る売り方を「通信販売」と呼びますが、ネットでセールスしようと思うと、この「通信販売のノウハウ」が必要になってくるのです。

そのためこの「通信販売のノウハウ」を持っていない企業がネットで売ろうと思っても、なかなか売れません。御社がいきなりカタログ販売をやれと言われても難しいと思いますが、それと同じくらい難しいのがネットで販売することなのです。

ですから今まで通信販売をやったことのない企業は「ホームページでセールスする」ことは諦めた方が無難です。決して無理とはいいませんが、「通信販売のノウハウ」を身につけるまで、ほとんど売上があがりません。少なくとも1年は売上が経費を下回る状態が続くと覚悟してください。