営業戦略を立てるときには、まずお客さんのことを理解しようと努めると思いますが、ホームページも同じです。御社のホームページにアクセスして来るお客さんの特徴を、まず最初にきちんと理解しておきましょう。
インターネット利用者は、インターネットを「情報収集」のために利用します。後ほど詳しくお話ししますが、ネット利用者の最大の目的は「情報収集」ですので、この点をぜひ念頭に置いておきましょう。
そして「情報収集」するインターネットの利用者は、文字を読むのが大好きです。
彼らは何かの情報を入手しようとホームページにアクセスするわけですが、その情報の多くは「文字」で提供されます。
たとえばプロ野球の結果を見ようとしても、4番バッターの「写真」だけでは試合の結果はわかりません。写真はあくまでも補足的な情報であり、試合の詳しい状況は「文字」を読まないと分からないのです。
ネットに詳しくない経営者の中には、絵や写真を多用したほうがホームページの反応がとれると誤解している方がいらっしゃいます。
でもインターネットユーザーは、写真だけのホームページを敬遠します。写真がたくさん並んでいていても、自分に必要な情報が手に入らないからです。
絵や写真はあくまでも補助的なものと考えてください。
ホームページで反応をとるには、アクセス者が必要とする情報を、きちんと「文字」で伝えることが必要なのです。
またインターネット利用者は、とても「せっかち」です。彼らは情報を探しにいろいろなホームページを見て回りますが、そのホームページに自分の探している情報がないと、すぐに次のホームページへと移動してしまいます。
ネットの世界には「7秒ルール」というのがあります。これはホームページにアクセスした最初の7秒で自分に必要な情報があるかどうかを判断し、必要な情報がないと思うとすぐに他のホームページに移動してしまう、というものです。
あなたのホームページにアクセスしたお客さんは、最初にホームページをパッと見て、そこに自分のほしい情報が見つからないと、7秒で立ち去ってしまうのです。それくらい「せっかち」なのが、あなたのホームページにアクセスしてくるお客さんなのです。
◇インターネット利用者とは?
以上を整理すると、あなたのホームページを訪れるのは、こんなお客さんです。
・非常にせっかちで
・絵や写真よりも文字で書かれた情報が大好き
したがってあなたがホームページを作成する際には、絵や写真を多用した「見栄えが良いけど、中身がない」ホームページを作るのではなく、
・アクセスした人に必要な情報が、文書できちんと説明されている
・内容が分かりやすく整理されていて、お客さんに必要な情報がすぐに伝わる
そんなホームページ作りを心がけてください。
そしてこのことは、文書が書ける人なら誰でも反応のとれるホームページが作れるということを意味します。「プロが作った、画像や動画てんこ盛りの綺麗なホームページ」ではなく、「文字中心で情報が豊富なホームページ」ならあなたにも作れる、ということなのです。